enPiTは2020年度をもって文部科学省プログラムとしては終了いたしました。埼玉大学では本プログラムの実施に際して得られた知見やノウハウを多方面の教育に活かしながら、今後も授業科目として継続実施していきます。
enPiT = Education Network for Practical Information Technologies
enPiTとは、大学間で教育ネットワークを構築し、PBL(Project Based Learning: 課題解決型+共同作業型の演習)を通じて、即戦力的な情報技術人材の育成を目指す教育プログラムです。文部科学省が推進する事業『成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成』として、『ビッグデータ・AI』、『セキュリティ』、『組み込みシステム』、『ビジネスシステムデザイン』の4分野が対象となり実施されます。
埼玉大学では『ビジネスシステムデザイン』の分野について、他大学などとも適宜協力して教育を実施します。
enPiTでは、 基礎知識学習 、 PBL基礎 (PBL = Project Based Learning)、そして 発展学習 をセットとして受講することで、実践的でイノベーティブな開発構想と、グループプロジェクト開発を体験することができます。座学の講義や通常の演習だけではなかなか得られない経験を通して、IoTを始めとする各種先進システムにおける要素技術に関する知識、ビジネスニーズ発見のスキル、実践的なビジネスアプリケーション開発のノウハウを得られます。
数名の受講生がチームを組み、実践的なプロジェクトを遂行しながらスキルやノウハウを修得する教育手法です。実社会で即戦力として活躍できる人材を育成するための有効な手法として注目されています。
埼玉大学では、2020年度は『埼玉大学工学部情報工学科3年生』を対象としてenPiTプログラム受講者を募集します。
enPiTプログラムを受講する人は、履修の流れ » に記載された教育プログラムに沿って、社会で必要とされる実践力を身につけることができます。
情報工学科が開講している科目の中から、通常の履修に少しだけ加える形で科目を履修することによって、実践的な開発手法やチームでの開発手法などが身につきます。ぜひ受講を検討してみてください。なお受講希望者が多数の場合には、受講人数を制限する場合があります。
埼玉大学では以下の組織と連携してenPiTの教育プログラムを実施しています(順不同)。
下記のような流れで学習は進みます。
指定された情報工学科開講科目を受講し、ビジネスアプリケーション開発のための基礎的な知識を修得します。
『オペレーティングシステム』シラバス » 『プログラミング演習 III』シラバス » 『ソフトウェア工学』シラバス »基礎的なPBLの実施などを通して、アジャイル開発手法など実践的なビジネスアプリケーション開発技術を修得します。
(注意:入学年度によって科目名が異なります。詳しくは 履修上の注意 » をご覧ください)
参考: 2017年度の夏期集中授業の様子
2020年度の夏期集中授業の様子の紹介チラシ (PDF: 3.4MB)
2019年度の夏期集中授業の様子の紹介チラシ (PDF: 2.9MB)
2018年度の夏期集中授業の様子の紹介チラシ (PDF: 3.9MB)
2017年度の夏期集中授業の様子の紹介チラシ (PDF: 2.4MB)
最終的な成果を発表する場として、学内・学外での成果発表会が予定されています。PBLの成果のプレゼンテーションを通して、社会で必要とされる説明能力やアピール力を修得します。
新学期始めの4月のガイダンスにて、enPiTプログラムの案内をします。案内をよく聞いて、ぜひ受講を検討してみてください。受講する場合には以下の科目の履修登録をする必要があります。4月の時点で履修漏れがあると、10月の『発展学習』を受講できなくなりますので、注意してください。また、入学年度によって履修すべき科目名が異なるものがあります。注意してください。
基礎知識学習として『ソフトウェア工学』『オペレーティングシステム』『プログラミング演習 III』を履修してください。
PBL基礎として『実践的システム開発 I』『実践的システム開発 II』を履修してください。これらは夏期集中授業として開講される科目ですが、4月の時点で履修登録をしておく必要があります。これらを履修しないと、秋から開講される『実践的システム開発演習』を受講できなくなりますので注意してください。
発展学習として『実践的システム開発演習』を履修してください。
入学年度により科目名が大きく異なります。個別に対応しますので、履修を希望する学生は担当教員に必ず相談するようにしてください。
例えばスマートフォンで皆さんも日々接しているように、今やウェブ・サービス、クラウド・サービスやモバイル・アプリケーションは、生活や社会や産業にとって不可欠で重要なインフラストラクチャになっています。それらの技術の裏側がどうなっているか、知りたいとは思いませんか。面白いアイデアを考えてデザインするやり方、システムとして形作っていくやり方を、自分でも身につけたいとは思いませんか。
この教育プログラムはまさにそのようなスキルやノウハウの修得を目指すもので、文部科学省から補助金を受け、他大学とも組んで実施しています。意欲あふれる皆さんの参加を心から期待しています。